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ヨハネスブルグ()は、南アフリカ共和国ハウテン州にある都市(都市圏)、同州の州都である。同国最大の都市であり、人口は約388万人Statistics South Africa, Community Survey, 2007, Basic Results Municipalities ('''pdf-file''') Retrieved on 2008-03-23.。近郊を含む都市圏人口では748万人であり、世界第37位、アフリカでは第4位であるDemographia World Urban Areas & Population Projections。
2010年、アメリカの外交専門誌フォーリンポリシーにより、世界第52位のグローバル都市に選ばれておりTHE GLOBAL CITIES INDEX 2010、サブサハラでは第1位である。2008年の都市のGDPは1100億ドルで、サブサハラでは第1位である 。また2010年、新華社とダウ・ジョーンズが発表した国際金融センターランキングでは、世界第45位であり、アフリカ大陸第1位であるInternational Financial Centers Development Index。アフリカ最大の証券取引所であるJSEの所在地でもある。
英語でのJohannesburgの発音はジョハーニスバーグ。都市の愛称はJoburg(ジョーバーグ)やJozi(ジョーズィ)。
概要
ヨハネスブルグの名称の由来は、1856年の金鉱発見の際に測量のため派遣されたヨハネス・マイヤーとヨハネス・リシックの名と、アフリカーンス語で「村」を意味する「burg」にちなんでいる。近年は経済や治安の悪化、貧困、エイズ問題などの不安材料も多い。
歴史
金鉱が発見された農場
19世紀半ばまでは、先住民族であるサン人による小さな集落のひとつであった。1853年にトランスヴァール共和国の成立移行も開拓のためボーア人が定住したものの大きく変わるものではなかった。1886年、ウィットウォーターズランド(『白水の峰』を意味するアフリカーンス語)の金鉱脈が発見され、アフリカ各地からの移住者が増加した。
19世紀末から20世紀初頭にかけてのボーア戦争で、イギリスが現地のオランダ系移民ボーア人に勝利して金鉱をおさえた。その後、イギリス人とボーア人は和解、黒人の権利を踏みにじり鉱山労働などで酷使するアパルトヘイト政策を行った。
アパルトヘイト統治時代、市内はアフリカーナー(ボーア人)とイギリス系が住む白人居住区と、アフリカ系やカラードなど有色人種が住む黒人居住区に分断され、黒人の白人居住区への立ち入りを厳しく制限した。白人居住区にはさまざまな優遇政策が実施されていた。
1990年代、アパルトヘイトが廃止されたことで居住区の移動制限が撤廃されたため、職を求めてアフリカーナー居住区に多くのアフリカ系とカラードが移住したもののほとんど職を得ることができなかったため、一部の失業者による犯罪が多発し、市内の治安が極端に悪化している。
2000年、周辺の自治体と合併しヨハネスブルグ市都市圏が発足。
2002年、「持続可能な開発に関する世界首脳会議」が開催された。これは、1992年にリオデジャネイロで開催された地球サミットを受けたものである。この国際会議において、「持続可能な開発に関するヨハネスブルグ宣言」が出された。
地理
ウィットウォーターズランド
南アフリカ東部にある標高が1,753 m(5,751 ft)の高地に位置する。周辺地域は、ウィットウォーターズランドと呼ばれる小さな峰で、北部や西部の郊外は起伏のある丘がある一方、東部の都心地域は平野である。
人口動勢
2001年の国勢調査によると、人口の73%が黒人、16%が白人、4%がアジア系(主にインド人と中国人)となっている。言語については全人口の32%が南ンデベレ語、ズールー語、コサ語などのングニ諸語、24%がソト語、北ソト語、ツワナ語などのンデベレ諸語、18%が英語、7%がアフリカーンス語、6%がヴェンダ語などのヴェンダ諸語を家庭で話しているなど、非常に多言語な都市となっている。
気候
10月から4月の夏の期間は乾燥した陽光に恵まれて、午後遅い時間に時折激しい雨が降る。ヨハネスブルグの気温は通常穏やかで、夏の1月でも最高気温は26℃で冬の6月でも最高気温は平均して16℃である。冬の間は時々気温は深夜に凍えるほど下がり霜が降りる場合もある。雪は滅多に降らず、1956年5月、1981年9月、2006年8月に経験したくらいである。2007年6月27日も降雪があり、その時は約10cmの積雪があった。年間平均降水量は713mmでそのほとんどが、夏の期間に降る。ヨハネスブルグは乾燥した気候にも関わらず、600万本もの樹木がある世界最大の人工林(非商業的で)の都市と言われている。ほとんどの樹木は都市の北側に鉱業のため19世紀に植えられたものである。この地域の開発はダイヤモンド鉱山などを牛耳るドイツ系移民の企業家Hermann Ecksteinが開発していた。彼はこの辺りを"forest estates Sachsenwald"と呼んでいた。その名前も、" Saxonwold"に変わり現在は郊外の地名になっている。第一次世界大戦中、白人居住区はこの地域に移り森林も保持され新しい木も植えられたが、現在は北側の開発が進み、多く樹木が伐採されている。20、30年のうちに多くの森林が失われることが危惧されている。
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| South African Weather Service(2007年7月26日) | |||||||||||||
政治
ヨハネスブルクの行政区分
アパルトヘイト廃止以前は、市内は人種居住区別に11の行政区(アフリカーナー行政区7・アフリカ系、カラード行政区4)が設置されていた。行政区域はきわめて非効率的で、市政府は税支出の90%をアフリカーナー居住区に、アフリカ系やカラード居住区への税支出は10%に過ぎなかった。1995年、アパルトヘイト廃止に伴い成立した市政府は、税支出の民族別不均衡の是正に取り組むと同時に、民族別居住区の撤廃を実施した。
1999年、市域の拡大を行いヨハネスブルグ市都市圏が発足、市内を民族構成や地域構成を基に約300,000人を目安とした新たな11行政区・109地区Johannesburg's administrative regions - city of johanenesburg - ヨハネスブルグ市都市圏政府サイトに再編した。
2006年2月、市政府は行政サービスの効率化を図るため、市議会の議決を経て7行政区The seven regions - city of johanenesburg - ヨハネスブルグ市都市圏政府サイトへの再編した。
行政
- 市長 - アモス・マソンド(アフリカ民族会議)
- 市議会議長 -
- 市議会構成 -
行政区分
- A区
- ディープスロート、ミッドランド、ランセリア、など
- B区
- ノースクリフ、など
- C区
- ローデポールト、など
- D区
- ソウェト、など
- E区
- サントン、アレクサンドラ、など
- F区
- インナーシティ(ヒルブロウ)、など
- G区
- エンナーデール、オレンジファーム、など
治安
概要
南アフリカは世界でも有数の犯罪発生率の高さで、特にヨハネスブルグの危険性は突出しており、「世界最悪の犯罪都市」「世界の犯罪首都」と称されるほどである。地元警察にて公式発表される殺人事件による犠牲者数は、1日当たりで80名で、外国からの駐在員及び観光客だけでも1日当たりで20名である。この人数はあくまでも警察にて認知した公式件数であり、現実には警察が事件が発生した事を確認すら出来ない件が多く発生するため、死者の実数は警察の発表数を上回っている。外国人も死体が確認出来ない場合は、行方不明として処理されるため、実際は公式件数より多くの外国人がヨハネスブルグで殺人事件の被害に遭っている。性犯罪の発生率も世界最悪水準であると同時にHIV感染者も非常に多く、女性単独および女性グループによる行動は非常に危険がともなう行為である。アパルトヘイト廃止後、職を求めて国外からの不法入国者を含む多くのアフリカ系とカラードが一挙に市街地へと流れ込んだ。しかし、アパルトヘイト時代の黒人に対する教育環境は非常に貧しく、非識字者はもちろん算数の初歩程度の知識すら有さない者も多い。南アフリカに隣接する国家から流入する者も同様である。こうした黒人達が高層ビルの林立する近代都市で職を得る機会はかなり乏しい。その結果、一部の者を犯罪へ駆り立て、多くの犯罪組織が作られることとなり治安は急速に悪化した。これを嫌った白人富裕層は、ヨハネスブルグからサントンなどの近郊へと職場(企業)も住居も移した。こうした悪循環で益々仕事の機会がなくなり、ついには街の一部(ヨハネスブルグ中心部等)は完全なゴーストタウンと化した。写真にある近代的な高層ビル群や高級マンションには逃げ出した白人達に代わって、市街地に流れ込んできた職のない黒人たち(周辺諸国からの不法移民含む)が、不法入居者として住みつき、麻薬取引をはじめとする犯罪の温床と化した。上記展望写真からも明らかなように、近代的なビル群が林立するわりには車道の交通量が不自然に少ない。
とりわけヨハネスブルグ中央部界隈の治安の悪さは、戦時下にない地域としては世界でもワーストクラスとなってしまった。市域全体でも昼夜を問わず殺人・強盗は日常的に生じ、どの店でもショーウィンドーには鉄格子が据え付けられている。市域全体における、人口当たりの殺人事件発生率については、もはや地元の警察ですら実数を把握できない状況にあるが、少なくとも殺人被害が、エイズをも超えて死亡原因の一位にあるものと推測される(行方不明者や自殺か他殺か不明の遺体の発見、更に不法入国者の動向など、行政側ではもはや事件としての把握すら不能に陥っている)。
南アフリカの都市では、経済的な貧困に加えて、既に死因の一位となっているエイズ蔓延による深い絶望感、さらにアパルトヘイト時代に鬱積した不満の反動とが複雑に絡み合い、銃器が簡単に入手できる環境から、実に簡単に殺害行為が引き起こされるようになってしまった。強盗に襲われたら決して逆らわないことである。しかし警告なしで殺してから金品を奪うという強盗殺人も多いので、危険な地域には決して立ち入ってはならない。
治安の悪化と共に、富裕層から中産階級層のオフィスや居住地は北部のサントン地区などの郊外へ移転しはじめた。こうした地区の中心部には、ホテルが併設された大型ショッピングセンターが存在している。これらの高級施設は高圧電線、窓の鉄格子、電子防犯装置、銃火器で武装した警備員と警備犬の常駐により治安が良好に保たれている。南アフリカの観光ツアーで、単なるショッピングセンターへの立ち寄りが強調される理由はここにある。しかし、こうしたシェルター代わりの施設の内部ですら、宝石店が襲撃され、強盗犯と警備員の間で銃撃戦が発生する事例が生じるなど、もはや緊張を緩められるという場所ではなくなってきている。
警察当局は、この著しい治安の悪化を改善すべく、防犯カメラを中心部に多数設け、24時間監視体制を敷いている。中心部は改善が見られたものの、犯罪グループの活動拠点が中心部から移動し、治安の悪化がカメラの設置されていない郊外部に拡大してしまっているhttp://www.sponichi.co.jp/soccer/flash/KFullFlash20100104065.html</ref>。
危険情報
日本の外務省からは、南アフリカに対しては危険情報が出されているhttp://www.anzen.mofa.go.jp/info/info4.asp?id=122#header</ref>が、ヨハネスブルグはその中で1項目として挙げられている状態で、ダウンタウンやヒルブロウ地区については「可能な限り公共輸送機関の利用は避け、同地区には立ち入らないように」という勧告も出されている。しかし、ヨハネスブルグでは、自動車での移動においても、交差点の赤信号にて停車した日本人ドライバーが武装ギャングに襲撃され殺されたり、乗用車の故障のため高速道路の脇に車を停めて車外に出たドライバーがギャングに殺されたりする事件が発生している。地元警察の見解は「前者では、たとえ赤信号であっても事故の恐れがなければ乗用車でも『停止しない』のが常識であり、後者では、いかなる理由があろうとも、車外に出るとは非常識で、携帯電話で警察の救援を求めるべきだった」という始末である。非黒人が駅周辺を歩くことは、昼間であっても自殺行為であるとされる。鉄道やバスといった公共交通機関は黒人の低所得層が利用する手段であり、彼らは身の危険を冒してまで、ギャングに襲撃されている「非黒人」を助けてはくれない。空港・商店・ホテルなどの建物内から移動するときは、必ず車を使用すべきである(ほとんどのホテルは送迎を行っている)。夜間は車であっても極力外出しないことである。危険な地区では、決して停車しないように警告されているが、むしろ今では危険地域の方が多くなってしまった。
このように、極端に治安が悪い地域が多いため、もはや観光目的で行くような場所ではないとも言われている。また、2010年FIFAワールドカップの開催地に決まっているが、治安問題から開催時の犯罪が不安視されている。
産業
金鉱の開発によって成立した町であり、現在でも市の境界線近くで多くの金鉱山が操業しており、鉱山企業のほとんどもヨハネスブルグに本社を置いているものの、現在のヨハネスブルグの主産業は商業及び金融である。JSEはアフリカ最大の証券取引所であり、銀行や製造業の企業の多くもヨハネスブルグに本社を置き、外国企業の支店も多く立地している。鉄鋼やセメントを中心とした工業も盛んである。また、南アフリカの経済の中心地であるため、テレビ局や新聞社、出版社も多く、文化の中心ともなっている。
交通
ヨハネスブルグ国際空港があり、これが南アフリカ共和国の空の玄関である。鉄道、高速道路も各都市を結び、よく整備されている。
鉄道
メトロレール路線図
(ヨハネスブルグ都市圏)
中央駅であるヨハネスブルグパーク駅に各路線が連絡している。
- 寝台列車
- ショショローザ・メイル
- ブルートレイン - 治安の悪化により、2009年現在は通過駅となっている。
- ラックスレール
- 通勤列車
空路
国内最大のO・R・タンボ国際空港のほか、国内線専用のランセリア空港、小規模空港であるランド空港、グランドセントラル空港がある。
高速道路
ファイル:Gautrain Park Station.jpg|ヨハネスブルグパーク駅(ハウトレイン)※合成写真であり、実際は写真のように治安は良くない。
ファイル:OR Tambo International Airport Copyright2007KaihsuTai.jpg|O・R・タンボ国際空港
ファイル:N1 South Africa.svg|N1
ファイル:Mininus-taxi.JPG|ミニバス
観光
- テーマパーク
- 動物園
- 博物館
- 美術館
- 商業施設
ファイル:Nelson mandela.jpg|ネルソン・マンデラ像
ファイル:GiantWheel.jpg|ゴールド・リーフ・シティ
ファイル:South Africa-Johannesburg-Apartheid Museum001.jpg|アパルトヘイト博物館
ファイル:Hector Pieterson Memorial.jpg|ヘクター・ピーターソン博物館
教育
ウィットウォータズランド大学
ヨハネスブルグには公立・私立共に質の高い大学がある。2005年1月、ランド・アフリカーンス大学、ウィットウォータズランド工科大学、ビスタ大学の3つが合併し、ヨハネスブルグ大学が設立された。この大学では英語だけでなくアフリカーンス語でも教育が行われる。
大学
- ヨハネスブルグ大学
- ウィットウォータズランド大学
- モナシュ大学
スポーツ
FNBスタジアムが、2010年に開催される第19回FIFAワールドカップの決勝戦を行うファイナルスタジアムとして決定されているが、命名権を持つファースト・ナショナル・バンクのFIFAスポンサー権利範囲が国内に限定されるため、大会中はスタジアム名を「サッカーシティ・スタジアム」に変更する。またジェフリーズベイと呼ばれる世界屈指のサーフポイント。世界大会(WCT)も毎年行われている。またSAテニスオープンも開催されている。
| プレミアサッカーリーグ | オーランド・パイレーツFC | FNBスタジアム | |
| カイザー・チーフスFC | ヨハネスブルグスタジアム | ||
| モロカ・スワローズFC | ランドスタジアム | ||
| スーパー14 | ライオンズ | コカ・コーラ・パーク | |
| カリーカップ | ゴールデン・ライオンズ | ||
| サウスアフリカンダービー | ターフフォンテン競馬場 | ||
ファイル:FNB-Stadion.jpg|FNBスタジアム
ファイル:South Africa-Johannesburg-Stadiums001.jpg|エリス・パーク・スタジアム
ファイル:South Africa-Johannesburg Stadium001.jpg|ヨハネスブルグスタジアム
友好都市
脚注
外部リンク
- 公式
- 観光
- 外務省